最近居飛車も少し指せるようになりたいなと思い、相居飛車で菊水矢倉を準備しています。対振りでもそれと感覚の似た戦法を準備しようと考えて玉頭位取りに至りました。
今回はまず手始めに、玉頭位取りの情報源と棋譜を集めて終わろうと思います。次回、それを踏まえて相手の各陣形への対応を確立していこうと思います。
まず玉頭位取りについての理解を深める上で有力な情報源のページを4つ紹介します↓
・5七銀型三間飛車で頑張るブログ玉頭位取り(5) 穴熊の活かし方が分かってない
・徒然に「玉頭位取りvs四間飛車」を語る - Togetter
次に棋譜についてです。Wikipediaを見ると玉頭位取りを高確率で使う棋士として有吉氏が挙げられていました。
有吉道夫 九段(1955年プロ入り)
自玉を堅く囲ったのちに一転攻勢に出る指し方から「火の玉流」と称されました。おそらく敢えてそう呼ばれたのは急戦全盛期の昭和という時代背景もあってのことでしょう。また有吉氏は晩年になっても成績を残し続け、2006年には7勝3敗を達成し順位戦勝ち越しの最高齢記録(71歳)を保持しています。採用戦法については相居飛車では矢倉46銀、対振り飛車では玉頭位取りを好んで使用したようです。
棋譜集
将棋DB2に載っている有吉氏の全棋譜から、玉頭位取りのものだけを抽出しました。55局あります。頑張りました(´・_・`)
・vs花村_ノマ中△54金△63銀(快勝)
・vs桐山_△74歩位取り拒否▲97角~65歩
・vs桐山_ノマ中△54銀+銀冠72飛▲36飛銀冠引
・vs桐山_四間穴熊△35銀▲86角65銀
・vs熊谷_櫛田流→△53銀(快勝)
・vs原田_△大人しい角道オープン中飛車
・vs原田_三間△64銀▲飯野流
・vs原田_四間△44銀△35銀△24歩
・vs高橋_角交換中→向への▲59銀→▲68銀
・vs佐藤大_四間△54銀14香(快勝)
・vs佐藤大_石田流△88角成64角▲46歩(千日手)
・vs勝浦_△石田流穴熊▲66角86銀(微妙)
・vs升田_ノマ中△54銀→向飛車転換(好局)
・vs升田_石田流▲11角成△33角(失敗)
・vs小阪_ノマ中△54銀→石田流▲65歩角通し
・vs森_角道オープン三間→向飛車の混戦
・vs森安_△63銀右72飛▲86角77桂
・vs森安_△石田流32金型~26歩(失敗)
・vs森安_櫛田流△53銀62銀~疑似立石
・vs森安_櫛田流△53銀62銀▲28飛△55金
・vs森安_三間△44銀▲銀冠→玉頭位取り
・vs森安_四間△35銀13桂▲雁木66銀
・vs森安_四間△35銀24歩22飛
・vs森安_四間△銀冠43金72飛
・vs森安_四間穴熊△35銀(手筋▲36歩37歩)
・vs森安正_△石田流36歩45歩64角▲46歩
・vs大山_△72飛▲86角(大失敗)
・vs大山_△銀冠72飛▲35歩38飛で銀冠引き
・vs大山_△四間高美濃74歩単反発~76銀収束
・vs大山_△石田流+71玉73桂木村美濃
・vs大山_△石田流▲65歩角通し△35角▲68角
・vs大山_△石田流▲76銀~早々に65歩
・vs大山_△石田流35飛→25飛(大失敗)
・vs大山_△石田流穴熊▲雁木66角
・vs大山_△石田流穴熊▲雁木66角48銀76銀
・vs大山_ノマ中△54銀~疑似立石58歩(完勝)
・vs大山_ノマ中△54銀木村美濃▲1筋手筋
・vs大山_ノマ中△64銀▲飯野流
・vs大山_四間△44銀+銀冠
・vs大山_四間△44銀→△54銀
・vs大山_四間△54銀+銀冠72飛に▲35歩38飛
・vs大山_四間△54銀▲67歩型で55歩返す
・vs大山_四間△54銀に▲67銀引きの変化
・vs大内_△ツノ中穴熊▲87玉
・vs大野△石田流▲65歩交換(1筋の攻防)
・vs大友_△63銀▲66銀
・vs淡路_△石田流32金▲55角74歩△同飛▲64歩
・vs長谷部_ノマ中△56歩打ち
・vs塚田_四間→向飛車転換
・vs土佐_ノマ中△54銀~疑似立石▲46歩
・vs内藤_△高美濃72飛→石田流▲飯野流→穴熊
・vs内藤_△石田流穴熊▲65歩66銀55歩56飛
・vs南_四間△銀冠72飛▲38飛67銀引き
・vs米長_△石田流▲飯野流+57金
・vs米長_ノマ中△64銀▲飯野流△55銀交換
・vs米長_四間穴熊△35銀22飛
おわり