なんとなく思いついたアイデアを簡単に紹介します。
陣形は図1の通りです。後手の狙いとしては以下の3つがあります。
実際問題その狙いが成立しているかはわかりませんが、とりあえず何か明確な狙いがあるというのは戦略上良いことだと思います。
さて序盤から見ていきます。まず図2のように32銀とするのがポイント。これは将来的に41金→42金→53金のルートと33角→51角のルートを邪魔しないためです。普通、中飛車は53銀型を見せておくために42銀と上がるのが筋なのですけどね。
図2から25歩33角56歩62玉58金72玉57銀42金(図3)
このタイミングでそろそろ金を上がっておきます。先に美濃に囲うのもありそうですが、42金を優先するのには理由があります。
図3から77角53金(図4)
先手の77角に対して53金を急がないと、例えば図4の53金に代えて82玉66銀53金68角43銀(参考図1)となると、本筋の51角~33銀が間に合わず応急処置として43銀と上がらされることになり、後手不満です。77角57銀の形に53金と上がらないと引き角に対して51角が間に合わないので注意が必要です。
図4からは自然に進んで66歩型(図5)や66銀型(図6)に進みます。
先手としては66歩型なら65歩~66銀、66銀型なら55歩から一歩交換が有力な方針だと思います。冒頭では22飛~24歩の2筋逆襲が後手の狙いだと言いましたが、図5や図6から単に22飛~24歩としたのでは、先手は中央より左で適当に手を作って先手十分でしょう。22飛~24歩はあくまで先手の26角や37角を待ってからにすべきだと思います。また先手が36歩を突かない場合、後手73角の活用も消えてしまいます。
なので先手の66歩型から65歩~66銀、66銀型から55歩から一歩交換に対して、後手には安定的な反撃手段がありません。不利とまではいかないものの、もう少し主張が欲しい気がします。
そこで考えたのが以下の陣形。
64歩を突けば65歩~66銀の盛り上がりを防ぐことができ、また66銀には65歩~73桂で対抗できます。そのかわり、わざわざ手数をかけて73角のラインを一時的に塞いでいるので費用対効果としてはイマイチです。ちなみに普通なら木村美濃のところを63金の形にすることで53金の安定化を図りました。71地点がスース―して気持ちいいですね(笑)春になったのでつい薄着で外出したくなりますよ。
図7の局面はソフト評価値+600ですが先手持って何を指すべきか、パッと見ぼくにはわかりません。後手は角を自由に使える割には2筋交換も受けているので先手としては意外と攻め手に困ると思うんですよね~
37桂には42飛~73角、また26角~37桂には22飛~77角のつもりです。
いつか機会があれば、実戦で試してボコボコにされてきます~(/・ω・)/
おわり