思いついたアイデアを簡単に紹介します。
概要
この戦法は、簡単に言うと原始中飛車で55歩を突かずに、代わりに玉頭の厚みを築く指し方です。先手が居飛穴系統の持久戦を目指した場合、図1以下は2通りの展開に別れます。
先手が57銀型なら図2、先手が57歩型なら図3に進みます。
図2では次に66歩同銀65歩~64銀として好形を築くのが狙いです。図3では次に85桂から22角のラインを貫く狙いです。55歩を突かないことで穴熊に対抗しようという意味があります。図3から24歩には同歩同飛51飛34飛33角で先手は次の28歩が受けにくいかと。以下36飛28歩26飛のときに51飛で21桂に紐が付いています。
相振りについて
初手から76歩32金(図4)
後手が図1を目指すなら普通は52飛と指し、先手が振り飛車を選択した場合にどうするか、という展開です。僕の場合は2手目32金から先手の相振り飛車には54金型向飛車にして問題ないと思います。
一直線棒銀への対策
まず25歩~棒銀には34歩・14歩を突いて図5
歩を二箇所を突いておけば、先手はこれ以上平たい形で攻めを続けることができません。36歩を突いてくるなら将来的に55角や、55歩~56歩同歩同飛のときに3筋にあやができるので後手に不満ないでしょう。
よって先手は先に2筋を交換してから棒銀に出るものとします。
それに対して後手34歩~33銀(図6)で穏便に受かります。他に54歩~55歩で空中戦をするのも十分あり得るでしょう。さて本譜、図6からは24歩同歩同銀同銀同飛33金28飛24歩(図7)
図7からは76歩44歩~31角~22飛が一例で、2筋逆襲を見て後手が指しやすいと思います。ちなみに図6から24歩ではなく先に76歩には後手44歩として図7以降に合流しそうです。一方で76歩44歩以下先手が攻めず、妙に持久戦にしてこられたとき後手の方針がなかなか難しいかもしれません。さすがに後手持って互角になるとは思いますが。
また先手が途中で角道を開ける76歩には54歩(図8)36銀55歩(図9)と進めて後手が良いでしょう。この場合は後手56歩~88角成で軽く捌けますからね。
おわり